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免疫蛍光染色(immunofluorescence:IF)の目的は「免疫学的機序が腎病変の成り立ちにどのように寄与しているかを形態学的側面から評価すること」です。IgA腎症や抗基底膜抗体腎炎などではIFでの沈着所見が最終診断に必要ですし,膜性腎症や膜性増殖性糸球体腎炎,ループス腎炎などをはじめとした免疫複合体関連糸球体腎炎でも沈着の種類や局在,そしてその形態が確定診断に有用です,一方,微小変化型ネフローゼ症候群やpauci-immune型血管炎ではIFで有意な陽性所見がないことをもって診断を行います。つまりIFは陽性であることでも意味があり,陰性であることでも意味がある検査なのです。病理診断書におけるIFの記載方法は具体的なルールがあり,基本的にはこれに則って所見が記述されます。腎生検後,光顕のプレパラートが返ってくるよりも先にIFの写真が出来上がるという施設も多いかと思います。もちろんIFの写真だけでは病理診断はできませんが,光顕を見る上でかなりの情報を得ることができるのも事実です。IF写真を見る際のポイントは,①糸球体のどこに,②どのような様式で,③何が沈着しているか,この3ステップに当てはめて考えることと,電顕像を意識しながらIFを見ること,の2点です。
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